大野 燐
去る9/15~24、YOKOHAMAワールドマーケット(横浜ワールドポーターズ内)で、ウルトラセブン放送開始50周年記念イベント「アートオブウルトラセブン展」が開催された。
このイベントは、ウルトラセブン(またはウルトラマンワールド)をモチーフとしてジャンル不問のクリエイター・アーティストたちによって制作された作品を、【円谷プロダクション版権許諾商品】として展示販売するという、ウルトラセブン史上初とも言える画期的イベントである。
「版権許諾」ということは、即ち円谷プロの版権証紙が貼られるということである。しかも版権有効期間は、ワンフェスなどのような当日版権ではなく、なんと「1年間」という前代未聞の試みだ。この余りにも珍しい試みに、手慣れたプロの作家はほとんど興味を示さなかったが、二条のような無名のクリエイターにとっては、実績として自分の作品を公式に販売できる絶好のチャンスとなった。また、通常であればこうしたジャンルに関わることも少ないであろう優れたクリエイターの方たちの、まさに新たなチャレンジの場ともなった。
果たして会場には、劇中のイメージを守っているものから、自己の作品世界の中に見事にウルトラセブンを落とし込んだものまで、従来のウルトラセブンのイベントとは確実に一線を画す内容となった。「同じモチーフでここまでいろいろなものが創造されるのか」と来場された方々は驚きの目で見られていた。
まさに「ウルトラセブン」という作品が人々に愛され続けている奥深い作品であるという表れでもあろう。
二条にとって、自らの作品「クリアファイル「RED」」を、展覧会(趣は所謂ものとは多少違うが)で展示販売するということ自体が初めての試みだったので、本当に何もかもが新鮮だった。開催場所は所謂マニアックな場所ではなく、しかもお客様は単にウルトラセブンのファンだけでなく観光客からカップルまで一般の方も交じり様々。そんな中、おかげさまでクリアファイル「RED」は会期中、生産数100枚に対し60枚ちかい売上を記録した。また、このイベントを機に久しぶりに友人知人、先輩方と会うことも出来た。
もはや赤なのか黒なのかわからないが、それ以上の恩恵をこのイベントは二条に与えてくれたということだ。
さて、せっかくここでレポートを記載する以上、あのクリアファイルがどのようにして作られたか、そこに焦点を絞ってみたい。
以下は、会場に展示されたクリアファイルの工程を説明したパネル(上記写真右側に見える)内容の転載である。そこにはただ単に絵を描いて刷るという端的な工程で終わらせない作者の拘りがある。
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