2018年 明けましておめでとうございます。

いつも二条忠則を応援頂き、誠にありがとうございます。

 

2018年を迎えるとともに、会社員兼フリーランスクリエイターとして3年半が経ちました。

方々よりお仕事を頂けていることの幸いを心から感謝するとともに、昨年以上の精進をお約束したいと思います。

 

 しかし、正直言うと、クリエイターとしてはまだまだ理想の仕事のスタイルには辿りつけていないのが現状です。

 

今年は今まで以上にオリジナルの創作が出来るように進めて行きたいと思っています。

 

 

そのためには、自分が本当にやりたいことを明確にしつつ、与えられた機会は全力で全うし、全ての機会を自身の創作の糧になるようにさらなる前進と発展をすることが、前年に引き続き変わらぬ目標です。

 

 

さて、昨年は、自身の創作の志を見直す大きな機会が二つありました。

 

 

一つは、現在マンガ図書館Zで掲載中の拙作「BLOODDOG-融合生命体-」の突然のヒット。

 

もう一つは、「アートオブウルトラセブン展」の参加でした。

 

 

 

「BLOODDOG」は、昨年6月から半年に渡り、月間ランキングはトップを独走、デイリー・ウィークリーランキングは、数日圏外に落ちることがあってもすぐに巻き返してはほぼランキング一位を暫定的にキープしていました。

サイト内では感想を書かれたりとか言った反響などはほとんどありませんし、サイト自体がびっくりするくらい無視している状態でしたが、恐らく良い意味で「読み捨て」られていったんだと思います。

1作以外何も掲載されていないので現役漫画家として宣伝もしにくかったでしょうし、仕方ないだろうとは思っていましたが、少なくとも、「自分の描いたものに間違いはなかった」という自信につながり、また漫画を描いてみようという創作意欲が沸々と蘇りました。

 

おかげさまで、昨年は広告漫画一作執筆、LINEスターウォーズ漫画賞の応募(結果は残念ながら選外でしたがいい勉強になりました)と、リハビリ的に作品を描くということが出来ました。

これは「BLOODDOG」以来漫画を描く機会に(主に精神面で)恵まれなかった自分に取ってはとても大きな前進となり、その甲斐あってか、今年は年始早々広告漫画執筆の機会を得ることになりました。内容は機会が訪れましたら発表させていただきますが、自分の引き出しにないものを描けそうで、今から楽しみにしています。

 

 

 

「アートオブウルトラセブン展」においては、まず展覧会に出店するための作品作りと出展というものが初めての試みでした。そしてそれは同時に版権アイテムの制作工程を含めたものとなりました。自分で作ったものをコミケのような特殊なイベントではなく、横浜みなとみらいのショップ内で売るというとても貴重な体験が出来ました。

効果的な展示方法、数はどのくらい作ったらいいのか、利益計算など、実際に経験を通して「モノを売る」ということの奥深さを深く知りました。これは当然ですが10年以上現在の会社で下請けでモノつくりに携わってきた経験を軽く凌駕するものがありました。

 

下請けはあくまで下請けで、自分の役割分担以外のところで基本的には責任は問われませんが、今回は違います。自分で作ったものを自分で売るわけですから、責任はほとんど自己責任です。

勿論場所は借りているし、イベントの運営団体様のサポートあってのものですが、逆に失敗した場合そうした方々のせいには出来ないわけです。そういった緊張感を常に持ちながら会期を越しました。そしてその製作したクリアファイルは1年間の版権期間があり、新宿小田急百貨店のモノショップでの販売を含め、現在も手売りで販売しています。

嬉しいのは、手にしていただいた方々がアツイ感想を述べてくださることです。仕上がりに反省点は無論ありますが、これが本当に力になります。

今年も機会があれば、こうした自身の手でモノをつくり売るという行為が出来ればと思っています。内容はわかりませんが、必ずやりたいと思っています。

 

 

 

勿論、求められればお仕事としての版権イラスト執筆は引き続き行います。版権イラストの作業は本当にバカにできません。

「人の絵に似せて描く」ということの重圧は何度やっても大変で辛いのですが、都度無駄を感じてはいません。やるだけで自分にないものをどんどん身に付けることが出来る素晴らしい作業です。いい歳なので、その絵柄に引っ張られるということもありません。やったらやった分だけ自分の創作のエッセンスとして吸収できます。

 

しかし、そればかりやっていているとインプットの連続になります。

今年はインプット以上のアウトプットを目指します。

 

 

とにかく公私ともに、やりたいことがいっぱいあるのに時間がない。

その時間の使い方がなっていない、というのが毎年の反省であります。

 

なんだかんだと、やはり重要なのは時間の使い方の見直しでしょう。

そして年明けから早速時間の使い方を求められることが多くあります^^;

 

 

そんなわけで、皆様の一年の御多幸をお祈りしつつ、本年も変わらぬご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

2018年元旦  二条忠則